聞いた話のまとめはみんなもやるだろうし、主に自分が受けた印象、感想等を書いておく。
CubbyとMavenを使った開発のまとめスレ
Cubbyの存在は知っていたが資料でしか見た事が無かったので、世界の矢野によるWicketの話よりも優先した。あと、Mavenを活用している立場としてMavenの話もたくさん聞けるだろうと期待したり。
- Cubbyはシンプル
- カスタムタグやアノテーション等はそれぞれ7個、4個しかないとの事(そのうちそれぞれ4つ、3つくらいがメインとの事)。これはいいと思った。入りやすそうだ。「シンプル」には「敷居が低い(事前の教育的な)」という意味と、「アプリ作成者の創意工夫にゆだねる」という意味があるようだ。これは自分に取ってはかなーり好感度が高い。プロジェクトごとにプロジェクトの特徴に合わせた小さなフレームワークでラップしつつ使える、という事だ。ふたつの意味と書いたけど、これらふたつには強い相関があるのかもしれんなぁ。
- JSP2.0について
- 昔嫌われていたJSPとは違い、2.0は随分便利になっているらしい。JSPは最初の印象から興味の対象ではなかったので、全然最新事情を知らなかった。スクリプトチックなものをJavaのクラス以外にも書くのが最も拒否反応を示した理由なんだけど、それは書かずに済むのかな?わからんけど、ちょっと見てみた方が良さそうだ、知っている世界とはもう変わっているという事だろう。
- Path/URI
- Pathとのマッピングをアノテーションで行ったり、URIの一部からパラメータを取得したりできる。Jerseyみたいなカンジ。URIの一部が、複数箇所あっても平気なのは嬉しい事が多い。NiceURLだ。
- DIコンテナはS2だけじゃない
- Guiceにも対応済みとの事。S2でいうAutoRegister的な事がやりたければ、それは全部Javaで書く事になるが、用はJavaで実行すりゃいいのでいくらでも工夫がきく。また、そこはプロジェクトに合わせた形でちょこちょこいじれる方が便利。S2コンテナを積極的に使う気がなく、Guice好きの自分に取っては非常にありがたい。DIなんてDIの必要があるとこ(すげ替えが必要なトコ)だけ適用すりゃいい事であって、DIの必要無いとこはnewしようがどーしようがいいんですよ的な割り切り(インターフェース指向であれば特に問題は考えられない)もあれば、Guiceでもそんなに大量に書く事もなく相当バランスが良い仕組みとなるはず。逆にS2でやっていた仕組みをゴッソリGuiceとして持ってきたいとかはたぶん無いだろうし、そういう人はS2で使うんだと思うし。
- EclipseとMavenProject
- WTPを使っている時は mvn eclipse:clean eclipse:eclipse をした方が安全だそうだ。でも、それならそれで pomにそう仕掛けてしまえばいいような…?
Eclipse Pluginの話としてm2eclipeの紹介があったが、Q4Eの紹介が無かったのがちょっと意外。WTPではうまく動作しないとかそういぅ事なのかなー? - 気になった
- プロジェクトごとに工夫してAbstractHogeなクラス作ったりしますよねーとかそんな時に出てきたソース。 AbstractResult を返すメソッド内で、リクエストの種類を判断して「return new Json(Map);」とか書いてあったのが気になった。簡単に AMF で返したりできるんだろうか?
Mavenの話が少なかったのが残念だったけど、Cubby2.0について話を聞けて良かった。Mavenの話として、testフェーズではテストしにくいモジュールについて、integeration-testフェーズのカバレッジはどーしてますか?という質問をしたかったが時間がなかった。
あと、ひとつ気分の悪い出来事があった。次のセッションがひがさんのセッションという部屋だったからかもしれんけど、スピーカの話が終わっても居ないのにどんどん人が入ってきていた。失礼にも程があるやろ。この件に心当たりがある、頭がおかしい連中は反省しろ!スタッフが止めていなかったとかもあるのかもしれんが、そんなん関係なく、社会人としておかしぃやろ。これは何事?と思って唖然とした。
テスト駆動開発のこころ (TDD はじめの一歩)
- 三本柱
- バージョン管理、testing、自動化(CI的な)、が3本柱との事。自分的にはiTSも柱の一つなんだけど、「ひとつ欠けたら確実に倒れる」という意味では確かに3本の方が説明しやすい。うまい表現だと思った。
- TDDとは
- 品質を保証するもではなく、品質を向上するものという説明は、どこか権威あるページに書いてあった方が色んな人が助かりそうな気がしたw
- TDDのこころ
- ほとんど全てが自分でも理解できていて嬉しかった。がしかし!自分はひとつ重大に違反している点があった。「ひとつずつ、少しずつ」について間違った手法をとっていた事がある。仕様がある程度固まっている時点で、最初に一気にテストケースを用意させて、一気に失敗させ、それをひとつずつグリーンにしていく、という手法をとった事がある。作業者が国外だった時に「進捗を確認しやすくするため」にそうした。テストレポートがそのままバーンダウンとして使えて便利だった訳だ。だが、間違いだったワケ。
自分でもそれは間違いだとわかる。自分でやる時はひとつずつやるもんね、その方がもうひとつの「すばやくまわす」も同時に実現できるから。速いテンポでリズム良く気持ちよくやるには、ひとつずつの方が良い事はわかっている。和田さんのこの話を聞かなければ、次に国外で作業してもらうようなタイミングがあった時に、意識せず同じ間違いを起こしただろうなと思う。 - テストコードでテストできないものもある
- ある。そこは人間が行えば良い、そしてそこに価値がある。人間がそこに集中できるようにするためにも自動でできる範囲は極力自動化しておくんだ、との事。わかりやすく、他の人の説得にも使いやすい話。
45分で分かるBuri/escafeFlow入門(脱デスマの足がかり)
ここはあんまり理解が進まなかった。説明の例だけでは「何を解決するのか?」があんまり理解できなかった。ワークフローエンジンは魅力的だけど、例の話だけだと「デシジョンテーブルだけを切り出せば自動テストがめちゃくちゃ簡単だよ?」とか、そっち方向に頭がいってしまって><
もっとワークフロー寄りの話だった方が良かったのかもしれない。
あと意外だったのは「プレゼンテーションの層はあんまり苦労していない」というような話が前置きにあった。自分はこっちの方が苦労している。顧客が最も目にし、触る部分だから要求が激しいんじゃないかと思うんだけども。むしろ、後ろ側の方が簡単にロジックを書く事ができるし何よりテストがむちゃくちゃ簡単なはずだけどな、とか。
差のつく勉強法200 - 35歳定年説を乗り越えるために何をすればいいか
自分はまだまだきしださんが感じた「飽きてきた」には届きそうにない。だけど「自分が使っている道具くらいはちゃんと理解した上で、基礎に戻る」というのは、価値を上げるためには重要だと感じた。
誰か、きしださんの手書き文字をフォントにしませんかね。後、きしださんの声紋からボーカロイドを作りませんかね。めちゃくちゃ和みそうな気がする。
ライトニングトークス
斜め上行くリッチクライアントの考え方(仮)
前から自分の理想として考えている、「非Webな専用クライアントからタスクの状態を社内Twitter的などこかにPostし、TimeTrackもできるしタスク管理もできるし、コミュニケーションもできるし後からナレッジベースにもなる」という仕組みを実現するのにかなり近いツール。専用ツールにしては規模がでかすぎるとは思うけど(事務とか総務の人とかには意味がわからず使えないんじゃないかな)、かなりのポテンシャルを秘めたツールだと思う。もっと知って欲しい(もっと宣伝してほしい)。
ソースコードリーディングのすすめ
例とした実際のソースが普通におもしろかった。でもモデレータの方も最後に補足していた通り、スピーカのようなイケメンが話したところで説得力がないのだ。
下っ端からのOSS採用工作について
前回の定時退社の人。今回も似た立場からのトークだった。経験談による話にしか聞こえなかったが、違うという事だ。
S2Config
時間が余って、NetBeansのアピール。これはhappy_ryoの計算通りなんだろう、うまい事やるなぁ!で、本題のS2Configだけど、紹介があった機能ならmavenのprofile機能を活用すべき。mavenでできる事をS2Configのような別の依存を増やして解決してしまう人が増えないようして欲しいと思う。mavenでできない、こういう事をやるモンですよ!という説明が欲しかったなぁ。
エクセルを使ってポン! - escafeRule -
S2Ebiというツールの紹介だったけど、確かにエクセルをそのまま入力に使えるプロダクトって破壊力がデカイと思う。もっともっとこういう視点でエクセルを利用してもいいな、という感想を受けた。
SDLoaderの片山さん
おもしろすぎ、話がうますぎ。でも、あんまり用途を思いつかない自分の想像力の薄さにガッカリ。
Outputz で自分管理
自分の行動(実績)を記録する、という意味でTimeTrackingとかと同じ系統のライフハック。良いハックだと思う…けど、仕事では使えない環境も多くて、結局そこだけ記録できないと中々腰を上げられないんだよな…orz。TimeTrackは最悪手動でもできるから、後からバッチでデジタルに登録すればそれでいいんだけどね。
オープンソース書籍への取り組み・展望
普段のつきあいでは滅多に聞けない貴重なお話が聞けた。出版業界の不況は知っているけど、そんな中IT系OSS系はそーいう事になっているのかぁー、と素直に感心した次第です。
スピーカの方々、良いお話を提供していただき本当にありがとうございました。また、スタッフの方も本当にご苦労様でした、有意義な時間を過ごす事ができました!
2 件のコメント:
聞きに来てくれてたんですね!ありがとうございます!!(そうなら喫煙所で言ってくれれば良いのにw
> あと意外だったのは「プレゼンテーションの層はあんまり苦労していない」というような話が前置きにあった。
いやいやいやいやいや、プレゼンテーション層は苦労していない、というつもりは毛頭無いです><
おっしゃるとおり非常に苦労するレイヤなのですが、「構成要素は役割ごとにちゃんと整理できているよね」という事を言いたかっただけなのです><
誤解させるような表現ですみません><
いやいやいや、自分が勝手に誤解しただけです><
たぶん、話を聞いていた時に視野が狭くなってしまっていたんでしょうねー。
ワークフロー関連は非常に興味がありますんで、buriを触る機会もあると思いますし、その時はskypeでお世話になるかもしれませんがよろしゅうお願いしますw
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