このブログで何度か紹介した事もある「「派生開発」を成功させるプロセス改善の技術と極意」も書いている清水吉男氏。「要求を仕様化する技術・表現する技術 - 入門+実践 仕様が書けていますか?」もそう。
SI技術本というよりはSI業界に携わる人間が心がけると良い事だとか、良い習慣の紹介といったカンジ。SI技術について知りたい目的であれば、この本はハズレ。自分的には「清水氏はどのタイミングで悔い無しの感覚を得たのか?そう言えると感じたのか?」に興味があったので読んでみることにした。
ネタバレになっちゃうけど「どのタイミング?」という観点が間違っていたという事はわかった。例えば毎日、一日のふりかえりを行った時に「今日は悔いは無かったか?」を繰り返していく事のようだ。そりゃ大変な事だ。
いくつか気になった点を。
- 第2章「まず準備せよ」 - 思い込みと勘違いが交錯する世界
- そもそもプロセスとして存在する事に気づけないプロセスがあり、気づいていないのであれば当然次回のプロセス改善でも取り入れられる事は無いので、また失敗するという話。
- 第3章「習慣が人生を変える」 - 良心の発露を仕掛ける
- この節は全体が「そういうやり方があるのかー」と感じた。しかし、組織の中でこういった習慣を取り入れて行く事は本当に難しい事だと思う。やり方を誤れば、逆の効果を生んでしまいそぅだ。これについての話は第4章「能動で動く」 - ピアレビューでの能動の仕掛けでも登場する。
- 第5章「莫作の力」 - それって顧客の利益になる?
- 顧客の要求全てを実現する事がCSだと思い込んでいる人が多いという話。これについては自社内で散々話してもいるが、まーまず伝わらない。いかに客から金を捻りだすのか?という事しか考えられていない、ウチみたいな会社はそーなんだろぅな。難しい話ではないはずなのに、ダメダメな会社には絶対ムリ。このあたりを追求したいなら、無駄な労力を使うのは避けて、自分が会社を変えてから考える必要がある。
- 第5章「莫作の力」 - 難しい要求への対応
- 上に上げた顧客利益になるか?と同様の話で、ダメダメな会社は如何に顧客に金を出させるかのために顧客に対指定誠実に向き合う事をしないだけでなく、自社のメンバに対してもその方向へ動く。労働力は社員をだまして引っ張りだそぅとする。
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