日本XPユーザーグループ主催の「第24回XPJUGユーザ会『アジャイルな見積りと計画づくり』」に参加した。
実はこの日は嫁の誕生日だったりしたんだけど、ウチの嫁なら誕生日を優先してこういったイベントに参加しない方がDISってくるに違いない、そういう嫁だし!と勝手に解釈して誕生日の方は華麗にスルーした。
勤務先(3月末で退社するけど)が芝浦だから歩いて30分はかからないし、19時なら5分前には余裕だなーとか考えていたら、18:45集合となっていて焦った。タクる事にしたが、海岸通りは通りの大きさと比べると意外にタクシーの流通量が少なく、結局ギリで間に合うカンジだった。到着した後はビルの入り方がわからず「どうやって入ろう?どこが集合場所なんだ?」とか思っているとウマイ具合にこんぴろさんと出くわして、結局ギリギリだった。集合して受付した後はスタッフの方に誘導していただいて、会場に入ったんだが、目に飛び込んで来たスクリーンのタイトルは「第24回XPユーザ会 -期末が何だ全速前進- アジャイルな見積りと計画づくり」となっていた。
安井力さん、陽の巻
- 「宝の地図」を使った話がわかりやすかった。うまい例だなー、と思ったが、有名な例なのかな?「妥当なプロセス」「結果を残すプロセス」というふたつの例をでは「妥当なプロセス」の方が極端過ぎるやろ!ととらえられそうな程だったけど、よくよく考えるとあながち間違っていない。よくあるよくある、といったカンジ。普段からこんな仕事の仕方をしていたのか、としみじみ思う。
- 最初はあいまいで不正確
- その現実を受け入れる
- 前進し、出て来た問題に合わせて修正する
- 計画作りとは、価値の探求。価値とは、ステークホルダからのフィードバックを得てたどり着く先にあるもので、最初から固定するものではない。
- 変化に対応する事を計画に織り込む。
- 積極的に変化するために計画を
- 遠い将来は正確にはわからない。でも、精度を落として予測する事はできる
途中で何度か「みなさんは計画する事は好きですか?」という質問があったが、自分は計画する事は結構好き。計画が無かったりあまりにも根拠が無い計画に遭遇した時の、あの不安な落ち着かない気分が大っ嫌いだ。計画が無い状態での全速前進は難しい。
角谷信太郎さん、陰の巻
- 本のタイトルになっている"Estimating"も"Planning"も名詞じゃない。アクティビティだ。どちらも主体が必要だ。それは「人」だ。
- アジャイルは形容詞だ。「いきいきとした」「活発な」という訳がある。だからどれだけアジャイルか?という「度合い」である。アジャイルプロセス、なんていうモノは存在しない。
- WordReference.comにもそういう訳があった。
- アジャイルプロセス、という単語を使う人は確かに多いからなー。アジャイルという習慣をわかっていない人ほどそうなんだろうな。特に日本には多いように思う。本質を理解せず、単に見かけの形だけ取り入れてみて、結果が出ないとか言っちゃう人たち。
- フィードバックとは、学び、である。学びは人に対して行うもんじゃない、人が行うもの。だから、アジャイルなプロセスでは人が中心に据えられるべきである。
- 人が中心!とかはよくいうけど、ちゃんとこういった事を理解しないと難しいなー。人が中心!てのは「言ってるだけ」「言いたいだけ」という事が非常に多い。
- 自分が気になったのは、「教える」じゃなくて「伝える」という事。これは、意識していてもついつい「教える」気分になってしまうから注意が必要だ。
- 人は学ぶ、という事を信じられるか?
- これは大変に難しい事だと思う。たくさんの経験を積まないと、これは難しいなー。誰かに信じてもらえる事を期待するなら、これをできる事にしないといけないんだろな。だがしかし、意識しても難しいなー。だって、人間だもの。
かくたにさんの熱は存分に受け取った、伝わった、という気分。本を読んだからXPJUG24thは…と思った人は損しているから、動画を見た方が良いと思いますよ!
プランニングポーカー体験ワークショップ
書籍にも出て来ていた見積もりの方法の体験。
- 皆で見積もる事で、見積もりの精度が上がる。個人の見積もりで漏れる考慮点や意外な角度切り口の視点が飛び出してくる。スゴイ。
- 皆で見積もると、見積もる対象のアクティビティに対する知識が増える。見積もりの段階から既に「学び」があるのだ。
- 見積もる対象に対する不明点を明らかにできる人がいないと見積もりはできない
- これは重要。当たり前の事だろうけど、重要なポイント
- 逆に普段の仕事ではこれどーなってんだろな、というのが心配。ちゃんとできていない計画が回って来ているのはわかってるんだけどね!(そういったプロジェクトも多い、というかそんなのばっかりです)
- 色々な要素が出てきそうなストーリーに対しては、そこから別のストーリーへ分割してしまったり。
- 自分が参加したテーブルはかくたにテーブルだったんだけど、かくたにさんは「んじゃ分割しちゃいましょう」と。
- 今回の体験ではやらなかったけど、かくたにさん曰く「あまりにも小さいものは一番小さい粒度の中に複数をまとめてしまえば良い」と。「実際のプロジェクトでは数百あるんです、その中で1だとか0.5だとかは意味がない」と。これは書籍にも書いてある内容だと思うけど、実際に体験した後で聞くことでより体で理解ができたように思う。
実に良い体験をした。こんな風にしてチームで見積もって、その計画の中で仕事ができるってのはいい事だなぁ。メンバーも気分良く作業できるんだろぅ。
懇親会
いつものように喫煙組で固まった席にいたんだが、全然モノを喰わなかった。QuickJUnitでのこんぴろさんの作業に関して集まったメンバが、色んな濃い話をしだして、盛り上がりすぎて、メシどころじゃなかった。楽しかった、しか感想が無い。みんないきいきと話をしていましたね!
- かくたにさんに「ReleaseIt読んでますか?」と尋問されたが、読んでます(まだ途中だけど)、と回答できてヨカッタ。
- gitじゃなくてgithub、よくわからないけどgithub。assemblaを提案しても、github。チケットの管理システムがなくてもそんなの関係なくgithub。
- 曳光弾の話をした際に、ShipIt!について、かくたにさんが「ツールに頼り過ぎ、というカンジがするなー」という話をされていた。ここに関しては、すっげー興味があったけど、あまり深く突っ込む機会が無かったのが残念。
なんでかというと、自分は普段「もっとツール使おう」と思う事が多いから。例えば、TimeTrackingなんかがソレ。これはアナログでは難しい事だ。TimeTrackingを行動のフロントエンドとすると、それにつられて色んな事がデジタルツールとなる。ちなみに管理という目的ではない。
喫煙テーブルに引きこもっていたため、あまりたくさんの人とは挨拶しなかったのが残念!もっと動けば良かったのぅ。
スタッフの方々、素晴らしいお話をしてくださった安井さん角谷さん、会場を提供してくださったTIS株式会社様、ありがとうございました。色んな刺激や体験ができ、良い時間を過ごす事ができました!
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